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夜天の使い魔40話

 すっかり日が落ち夜闇が支配する室内で、ランプの灯りを頼りに彼女は軽やかにペンを滑らせる。淀み無く進む筆の様子を誰かが見ていたなら、それは明確な目的を持って綴られているという事が自然と察せられただろう。程無く彼女――ルイズ・フランソワーズが文を完成させると、予め窓際に待機させていた伝書梟にそれを括りつけ、夜空に彼を放つ。
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20 : 09 : 29 | 夜天の使い魔 第二部 | トラックバック(0) | コメント(10) | page top↑

夜天の使い魔39話

 今日も変わらず、日差しは強い。先月の終わりから強まった夏の気配はいよいよその本領を発揮し、大地にあるもの全てに己の威光を焼き付けんと必死になっているようにも思えた。最も、そんな太陽の頑張りは地を行くものにとっては迷惑でしか無い。過剰に熱を与えられた大地も空気も何もかもが熱さを孕んでおり、それは万人を等しく苛んだ。
 そんな天気だから、ルイズは反対したのだ。体力のあるものでも辛い状況の中で歩くのは止した方が良い、と。それでも、カトレアは出かけたいと、可愛い妹と一緒に外へと散策に赴きたいと――普段の彼女からすると強引な位に誘うのだった。
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22 : 55 : 31 | 夜天の使い魔 第二部 | トラックバック(0) | コメント(4) | page top↑

夜天の使い魔38話

 平民が貴族が住まう居宅、というものを思い浮かべるならば、自分達の住む家などとは比べ物にならない大邸宅だろうと想像するのが常である。小さな村の住人程度なら全員住めてしまうのではないか?と思える程に巨大で、贅の限りを尽くし飾り立てられ、夢ですら見ることが出来ないような豪奢な建物だろうと考えるのだ。事実、のどかなタルブの出身であるシエスタもそのように考えていた。
 だが、彼女が目にしたものは、その想像を超えていた。
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22 : 14 : 41 | 夜天の使い魔 第二部 | トラックバック(0) | コメント(7) | page top↑

夜天の使い魔37話

「さて」
 改めて姉妹は向かい合う。流石に寝間着のまま話合う訳にも行かず、一旦仕切りなおしをした形だ。暫しの時間を空けた後、ルイズは再び姉の部屋へと向かう事になったのだ。
「わたくしがわざわざ出向いてきた意味……解かりますね?」
「まあ、凡そのところは」
 実は休みに入ったのならばさっさと帰ってこい、と言う話になっていたのだ。それを反故にして暫く帰りません、と手紙を送ったので、なら無理矢理にでも連れて帰ろうという腹積もりなのだろう。
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20 : 05 : 30 | 夜天の使い魔 第二部 | トラックバック(0) | コメント(5) | page top↑

夜天の使い魔36話

「……これは一体?」
 夜も更けた頃合、短いガリアへの小旅行から帰ったルイズがまず目にしたのは、自分の部屋の扉が無残にへし曲がっている惨状だった。木製とは言えそうそう簡単に壊れるものでは無いのだけれど、一体どうしたんだろう。疲労の所為だろう、驚きよりも冷静さが勝った。なにせ体の方は疲労が蓄積されていると盛んに叫び続けているのだ。一刻も早くベッドに横になりたいという本音が感情をも捻じ伏せていた。
 とりあえず、扉の事は放置する事に決めた。開いた勢いで扉自体が外れかけたがそれも無視して彼女はベッドに突っ伏し、眠った。
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22 : 26 : 20 | 夜天の使い魔 第二部 | トラックバック(0) | コメント(5) | page top↑
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